● 4月に入ると急増するのが「還付金詐欺」。これは税金や医療費の還付金
を振り込むと偽った振り込め詐欺です。まず、市役所や社会保険事務所の
職員をかたる犯人から連絡があり、「還付金を振り込むためにATMに行っ
て欲しい」と依頼されます。そして、「認証手続き」と偽って振込操作を
させ、金額のところに「問い合わせ番号」と称した数字を入力させます。
この振込によって口座を確認し、後日還付金を上乗せして返すと主張する
わけです。もちろん音沙汰はなく、問い合わせ番号分の金額を騙し取られ
ることになります。
● そして、この還付金詐欺の発展型が、ネットバンキングを利用したもの
です。ATMで振込をさせるのは流石に怪しいので、今度は還付するため
にネットバンキングの口座を開設しろと促すのです。ご丁寧に申し込み
用紙まで送りつけられ、契約が完了する頃を見計らって銀行員をかたる
犯人から連絡があり、暗証番号や口座番号などの個人情報を騙し取りま
す。インターネットに疎い高齢者をターゲットにした悪辣な手法と
いえるでしょう。