誤りやすい事例 年末調整の留意点 パート1

 ● 年末調整の時期となりました。年末調整とは、給与の支払を受ける人の一人一人
  について、毎月の給与や賞与などの支払の際に源泉徴収をした税額と、その年の
  給与総額について納めなければならない税額(年税額)とを比べて、その過不足額
  を精算する手続きです。

 ●昨年と比べて変わった点
   平成26年分については、大きな改正点はありませんでしたが、昨年から創設され
  た復興特別所得税の計算がありますのでその留意が必要です。
   その為、年末調整において年税額を計算する際にも、復興特別所得税を含めた年
  税額を算出する必要があります。 
   以下、誤りやすい事項について3例ほど検討したいと思います。

 ●遺族年金の受給と合計所得金額の判定
   扶養控除に該当するかどうかを判定する場合の合計所得金額には、所得税法やそ
  の他の法令の規定によって非課税とされる所得は含まれないことになっています。
   したがって、非課税所得である遺族年金を含めないところで扶養親族を判定する
  ことに注意して下さい。  (パート2へ続く)