唾面自乾(すいめんじかん)

 日曜日に雑誌「致知」の以前分を読み返してみました。
 イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏と名古屋製酪社長の日比孝吉氏の
 対談が載っていました。
 そのなかで、鍵山氏は次のような話をなさっています。
 「中国の言葉に唾面自乾という言葉があります。喧嘩のめっぽう強い
 青年に村の長老が[世の中には強い人間がたくさんいるから、これからは
 我慢して喧嘩をするな] と諭しました。
 青年は[どのくらい我慢すればいいですか]と聞くと
 [たとえ顔にツバキを引っ掛けられても我慢する。それを、ぬぐったり
 せず自然に乾くまで放っておけ] と答えました。
 それが、唾面自乾という意味です。
 鍵山氏は、人生において何度もこの言葉を思い出して我慢して
 きましたと言われました。
 唾面自乾はなかなか良い言葉だと思いました。