「無いものねだり」から「あるもの活かし」へ

  先日、ある写真家をとりあげたテレビを見て感動しました。
 その写真家は、生まれながらの脳性小児マヒです。手も足も動かせず、
 寝たきりの重度身体障害者です。
 その方は、口とアゴを使って、自走電動ベッドを動かし、割り箸でレンズ
 を回し、50センチの高さからシャッターを切ります。
 自分では、敏速に動けない分、じっと何時間もその瞬間を待って写真を
 撮るのです。
 私は、このテレビを見てつくづく、「あれがほしい、これが足りない」と
 「無いものねだり」をしている自分が恥ずかしくなりました。
 「無いものねだり」の反対語は「あるもの活かし」ではないかと思います。
   今後は、「今あるものをどう生かしていくか」を真剣に考えたいと
  つくづく感じました。