バンクーバーで開催されている冬季オリンピックの速報に一喜一憂の毎日です。
時差の関係もあって、連日、昼頃に結果が出るのが何とも中途半端。テレビの実況を
見る訳でもないのですが、インターネットの情報などからの少々うやむやの情報が
周囲を駆け巡りますので、確認に一苦労。
各種目の選手たちにとっては、この4年に一度のオリンピックは、毎年開かれる
ような世界選手権以上の特別なもの。世界中の関心も格段に高いものですし、金メダル
でも取ろうものなら、無論その選手の一生さえ大きく左右するものとなります。文字
通り、一世一代の大勝負という感じです。
私たち庶民まで虜にするハラハラ、ドキドキ感は、単なる作り物ではない、凌ぎを
削るぎりぎりの戦いが展開されているからにほかなりません。特に冬のオリンピック
は、スケートやスキーがメインですので、よりスピード感が増し、僅か千分の一秒を
争うことにもなります。ほんの数センチ、一瞬の体の反応がメダルを獲得できるか
どうかを決めます。もう運としか言いようのないものが、金メダルかどうかを決する
要因になります。当然、金メダル候補がかなりの確立で勝てる訳でもありません。
同じ種目に、金メダル候補は世界中に何人もいるのですから。同じ水準に何人もの
選手がひしめき合っている訳です。お茶の間でテレビの前で応援する私たちでも結構
興奮するのですから、当の選手たちの、その場での緊張感などは一体どれほど強烈な
ものなのでしょうか。この凌ぎを削る厳しい争いが、選手たちの能力を引き出します
し、本物の勝負への闘争心を生み出し、さらなる進化、進歩を可能にするのです。
私たちの人生の戦いにおいても、質的には同じぎりぎりの戦いの場に置かれること
もあります。誰にでも、人生の踏ん張りどころ、というものがあるのです。
変化を生み出そうとするならば、今までの自分とは違うことをしなければなりませんし、
それは、自ら無風状態に波風を立てる場合もあるでしょう。
成長のためには常に代償が求められるし、人生の金メダルを目指す戦いは時には
ぎりぎりの戦いとなり、神経をすり減らすような状況に身を置くことにまりかも
しれません。まさに、「変新」への代償になります。