●2010年も早いもので2月に入りましたが、景気低迷の感は依然としてぬぐえません。
百貨店業界も、昨年来、最悪の業績とのこと。先日は、西武有楽町店の年内での閉鎖
が発表されてビックリ!何せ、東京・山手線の有楽町駅から銀座・中央通りへと向かう
文字通り、日本の超一等地にあるデパートです。高級志向の銀座でも、最近はユニクロ
やH&Mなどの出店の方が話題に。単なる不況というだけでなく、日本の社会全体の消費
動向が明らかに変化しているのです。
●デパートといえば、私が子供のころには文化の最先端の場所でした。デパートの大食堂
は、日本の外食ブームの火付け役。ウエイトレスさんが食券を片手でもぎるワザを感心
しつつ眺めていました。みんな屋上の遊園地に心躍らせ、お年玉を握りしめておもちゃ
売り場をわくわくしながら歩いたものでした。
●それが最近では、地下の食料品売り場も昔ほどの賑わいがありません。日本、世界各地
のおいしいものとの出会いの感動は、別にデパートでなくても可能です。デパートの
紙袋、包装紙の輝きも薄れ、若い人達にはさほど重みのないものとなりました。
若い世代にとっては、激安店や量販店の方が魅力的に映るようです。まだまだ粗悪な
品物が多かった時代、人々がデパートに抱いた信頼や高級感は、もう過去の事柄のよう
です。日本の消費の花形であったデパートも、やはり時代の流れの中で変わり、新しく
なるべき時期が来たようです。
●世の中全体が、何とか新しく変わろうと時代の流れの中でもがいているようにも見えま
す。時代が変わり、社会が確実に変化しているなかで、変化を恐れることなく、変化
を歓迎し、そこのチャンスを発見していく。
新しい社会の中で、どのように人の役に立ち、地域社会に貢献していくか。
また、どのように自分の仕事のスキルを上げていくか。
「変新」する1年を実現してまいりましょう。