プレス金型の専門であるミスミという会社があります。
(東証一部上場企業)ミスミは、経営安全率(売上が下がっても損益
がトントンという率)が36%の非常に優秀な会社です。
この率が3割という会社はそうそうはありません。
優秀な原因は、自社で製造設備をもたず、協力工場にお願いする方式
を取っているからです。それは、お客様が欲しくないものを作ると、
社長さんの言葉で言う「購買代理店」でなくなります。
ニーズのないものは売りたくないので、固定資産を持たないのです。
さらに、人件費は外部委託費が社員やアルバイトに払うお金よりも
高いのです。これもびっくりです。
このようなミスミの「持たざる経営」が21世紀のキャッシュフロー
重視の決算書モデルの1つではないかと思いました。