●パート1から続き
輸出関連の業種なら、どの会社でも円安で業績が伸びるというわけでは
ありません。例えばキャノンは中国や欧州のデジタルカメラの販売不振が
響いて業積見通しを昨年2回、引き下げました。結果として時価総額は12年
末より減って東証1部での順位が5位から13位に後退しました。
● スマートフォン市場の拡大で勢いづいているのは、携帯電話会社です。
ソフトバンクの昨年末の時価総額は11兆460億円と12年末の3倍余りに急増。
東証1部での順位も前年の9位から2位に上がりました。このほかKDDIは
14位から7位に浮上しました。
昨年の景気回復傾向は融資先の業積改善という形で、金融機関の経営にも
プラスとなりました。こうした状況を背景に大手銀行3グループの時価総額
は、12年末から45〜75%程度増えました。
身近な経済関連の話題と会社の値段である時価総額の変化を関連づける
ようにすれば、投資への関心がより高まるかもしれません。