民泊事業により生じる所得の課税関係 パート1


 ● 本年6月に施行された住宅宿泊事業法(民泊新法)に
  基づき民泊事業を行った際の所得の課税関係について、
  国税庁からFAQが出されました。
   通常、「不動産の貸付けによる所得」は原則として
  「不動産所得」に区分されるものの、民泊事業による
  対価には宿泊サービスやクリーニング代なども含まれて
  おり、一般的な不動産の貸付けとは異なる性質であることや
  事業規模・期間などを踏まえると、所得区分は原則「雑所得」
  になると示されました。ただし、専ら民泊事業による所得で
  生計を立てているなど事業として行われていることが明らか
  な場合は「事業所得」となります。
                 (パート2へつづく)

柔軟な働き方による副業は乙欄課税 パート2

 ●パート1からつづき
   甲欄が適用できるのは扶養控除等申告書を提出した主たる
  給与のみですので、副業の給与は乙欄で課税しなければなり
  ません。乙欄は扶養控除などが認められませんので、甲欄に
  比べ税率が高くなっています。
  なお、丙欄は日雇いの人や短期間雇い入れるアルバイトなど
  に適用するものであり、甲欄で課税される給与がある人には
  適用できません。


 ● 副業がある人は、副業の給与収入金額と給与所得及び退職
  所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超えた場合、
  確定申告が必要です。一方、それらの合計額が20万円以下
  の場合は確定申告は不要ですが、確定申告することで税金が
  還付になるケースもありますので、有利な方を選択すると
  良いでしょう。

柔軟な働き方による副業は乙欄課税 パート1

 ● 厚生労働省の「柔軟な働き方に関する検討会」において、
  テレワークや副業・兼業といった柔軟な働き方について、
  その実態や課題の把握及びガイドラインの策定等に向けた
  検討が行われ、1月には、「副業・兼業の促進に関する
  ガイドライン」が作成され、モデル就業規則も改定され
  ました。
   副業を容認している企業はまだ少なく、一般的なもの
  とはなっていませんが、今後は多様な働き方が認められて
  いくことが予想されます。


 ● 会社が人を雇って給与を支払う場合、その支払いの都度、
  源泉徴収義務者は源泉所得税を天引きし納期限までに国に
  納付する義務があります。
  源泉徴収税額表には甲欄、乙欄、丙欄がありますが、正社員
  などが主たる給与の支払者から支給される給与は甲欄で
  課税されます。
                  (パート2へつづく)

国際観光旅客税法が平成31年1月7日以後の出国旅客に適用

 ● 国際観光旅客税法案が4月11日に可決・成立し、平成31年1月7日
  からの制度開始が決まりました。 
  この制度は、本邦から出国する旅客に国際観光旅客税を課すというものです。
  原則として航空会社等の国際旅客運送事業者が、チケット代に上乗せする等
  の方法で税を徴収し、国に納付します。



 ● この制度は、従業員の海外出張にも適用され課税対象となりますので、海外
  出張が多い会社は気になるところでしょう。
  国税庁ホームページでは、Q&Aを掲載し、具体的な取扱いについて周知を
  図っています。例えば、楽器用の座席スペースを確保するために1人で2席分
  を確保した場合であっても、1人分の国際観光旅客税でよいことや、従業員が
  海外出張した際の国際観光旅客税をその法人が負担した場合には法人税法上の
  損金に計上できることなどが掲載されていますので、参考になさってください。

「観世音」の原理

  ●  「明るくほほえむ人に
       人生はほほえみかける。」

     
       
       何故なら「人生」とは鏡のようなもので、
       あなたの表現や態度や行いを、そのまま
       写し出してみせてくれる。
       これを「観世音」の原理という。

美点凝視

   ● 人間は賞賛を
      渇望する動物である
        相手の美点を探し
          賞賛につなげよう
      
      どんな小さなことでも褒められると人は嬉しいもの。
      だから褒めてくれる人に誰もが好感を抱く。
      この人間の心理を理解し美点を探し賞賛する肯定語
      多用の習慣を確立しよう。ほめ言葉は人間関係を
      豊かにする力でもある。
      ところが、マスコミ情報の9割は否定語で綴られて
      おり、その影響を受ける私たちは知らぬ間に否定語
      多用人間になっていく恐れがある。
      否定語を多用する人に他人は好意を寄せない。
      否定語は相手の心を傷つける凶器である。
      だから褒め言葉を多用する努力を欠かさぬことが肝要。

                   (田中真澄氏著書より)
 

     
  

まずは勇気

 
  ● 勇気は機関車
     自信は客車
      勇気は自信に先行する。


    勇気を持って物事に当っていくうちに次第に
    自信が身についてくるものだ。知識や技術を
    習得しても、自信を持てない人がいる。
    明治・大正時代の実業家・大倉喜八郎は次の
    言葉を残している。
    
     ○「知恵比べ、努力比べの世の中に、
           欲しきは人の勇気ないけり」 

    氏は近代化が進むにつれて、人々が学歴を重ねて
    勤め人となり、その生活に安住する様子を見て、
    「今の人は知恵もあり努力もする。足りないのは
    勇気だ。もっと勇気をだして挑戦してほしい」と
    語った。
    彼は勇気が人を変え、人生を好転させることを
    自分の経験からよく分かっていたのだ。 
              (田中真澄氏著書より)