国税局が富裕層に対する所得税調査の結果を公表!パート1

 ● 国税局では、有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が
  特に高額な者などいわゆる「富裕層」に対して、資産運用の多様化・
  国際化が進んでいることを念頭に調査を実施しており、無申告調査、
  海外取引調査とともに所得税調査における重点課題と位置付けて
  積極的に取り組んでおります。
  
 ● 2011事業年度(2012年6月までの1年間)には前年度比4.6%減の
  4572件の富裕層に対する調査が行われました。
  これらの富裕層に対する所得税調査の結果、調査件数の76.3%に
  当たる3490件(前年度比6.1%減件)から何らかの非違を見つけ、
  その申告漏れ所得金額は391億円(同21.7%減)に達しており、
  加算税を含め120億円(同20.0%減)を追徴しております。
   一件当たりでみてみますと、申告漏れ所得金額は856万円、追徴
  税額262万円となり、追徴税額は、所得税全体の実地調査1件当た
  り143万円と比べ約1.8倍となっております。 (パート2へ続く)