コスト(経費)の考え方

 * 経費とは、利益を生み出す手段である


  
   企業の究極の目的は利潤の追求です。
  利潤(利益)を増大させるためには、次の三つの方法があります。
  1 売上げの増加
  2 粗利益率(売上総利益率)のアップ
  3 経費の削減
   企業は、全社を挙げて、その三つに取り組んでいます。
  経営者はそれらのうち、売上の増加や粗利益率の改善に最大の力を注ぐべきで 
  あると考えています。
  経費の削減は、即効性があり、簡単なので、すぐにそちらの方へ目がいきます。
  経費とは、売上を上げるための手段であり、経費を使うことが目的ではありません
  大事なことですが、「経費の削減」とは、売上アップや利益率改善に結びつかない
  経費を削減することであって、売上を上げるための経費まで削減することは
  ありません。
  経費のなかには、未来費用として、教育研修費、広告宣伝費や研究開発費など
  があります。これらの経費は目先のことしか考えない経営者にとっては
  すぐに削減される経費です。しかしこれらの経費は将来に必ず売上アップに
  つながるのです。
  売上を上げるための営業構造の構築や、次なる製品の開発に全力を挙げて
  取り組んでください。 目先の経費削減ではなく、長期的視野に立って
  経費の使い方を考えてください。
  
  経費とは、売上を、利益を上げる為に使うものであり、言い換えれば
  売上をあげるための経費を使わなければ、売上は上がらず、利益も
  出ないのです。