●パート1からつづき
売上除外や架空の原価・経費の計上は毎年多く発見されています。
このほか、海外で保有する株式の配当収入の隠ぺいや、輸出取引を
装った消費税の不正還付、税逃れのための意図的な無申告などの
違法行為がありました。
● 脱税で得た不正資金は、現金、預貯金、有価証券として貯めこま
れていたほか、絵画や高級車の購入、ギャンブルなどの遊興費、
愛人(特殊関係人)への資金援助に使われていたそうです。
● 平成27年度に処理された査察事案に掛かる脱税額は総額で
138億4100万円、同年度告発分は112億400万円
でした。ともに前年度を下回っています。27年度中の査察
着手件数は189件。マルサの成果である告発件数は115件
でした。