借入金の妥当額について パート2

 ●パート1から続き
   さて、次のBの必要な手元資金を考えてみます。手元資金は、固定費の
  2〜3ヶ月分は必要です。固定費は会社の売上が下がっても固定的にかかる費用
  のことです。卸売り・小売業、サービス業であれば、損益計算書の「販売費及
  び一般管理費」の金額となります。


 ● 手元資金が仮に固定費の1ヶ月を切るくらいしかなければ、事業が自転車操業
  となっていますので、借入金で調整する必要が出てきます。少なくとも2か月
  分の運転資金は持つようにしましょう。


 ● 最後にCの「必要な返済原資」です。借入をすれば当然返済が始まります。金利
  と元本がまとめて引き落とされます。金利は経費に落ちますが、元本の返済は経費
  にはなりません。元本を返す為には、会社が利益を出していくことが必要になります
   ただし、利益を出ると法人税等の税金を払うことになります。よって税金のことも
  考える必要があるのです。法人税等の税率は、800万円以下の利益に対しては、
  約25%です(資本金1億円以下の会社)。 (パート3へ続く)