● 経営者の方から借入金について質問を受けることがあります。「銀行がうちの
会社にお金を貸してくれるとして、どのくらいまでが妥当額でしょうか?」
借入をする時にいくつかポイントがあります。
A 貸借対照表(バランスシート)から妥当額を考える
B 必要な手元資金から妥当額を考える
C 毎月の返済額に対する必要な返済原資を考える
● Aで、まず会社の財務のバランスを見ることです。いままで順調に仕事をおこ
なって、業務拡大で借入をするようなケースで考えてみましょう。
貸借対照表の右側は、「負債の部」と「純資産」に分かれます。借入金は
「負債の部」になります。「負債の部」が少ない会社は、「純資産の部」と
同じ金額くらいにまでなら、借入金を増やしてもバランス的には問題
ありません。 「純資産の部」の金額が、5000万円で、買掛金が
1000万円あれば、借入金は4000万円まで可能となります。(買掛金
以外に「負債の部」がないことが前提)この状態で「自己資本比率」は、
純資産の部/総資本の金額=50%となります。
自己資本比率は、黒字の会社の平均が30%くらいですので、平均では
もっと借入が多いのが現状です。 (パート2へ続く)