売掛金の回収

 * 回収に対する意識


  資金繰りが苦しい会社をみうけます。
  銀行の融資姿勢は当然厳しく、企業選別を行っています。
  資金繰り悪化の原因は何でしょうか?
  資金繰りを改善するには、何を、どのようにすればよいのでしょうか?
  資金繰りの苦しい会社に共通して見られるのは、売掛金の回収の甘さと
  在庫管理のルーズさです。
  売掛金は回収して、はじめて資金として活かすことができます。
  売上を上げて、その売掛金の回収が甘くなっていたのでは、たちどころに
  資金繰りが悪化します。赤字であっても、仕入れ代金は、支払わなければ
  ならないし、消費税もかかってきます。
  それでは、どうすれば売掛金の回収率を高めることができるのでしょうか?
  それは、売掛金回収システムを構築することです。
  すなわち、本来、入金すべき日に入金がなければ、すぐにその翌日、経理担当者
  が電話を入れ、未入金の旨と支払いの期限を約束し、出荷をストップします。
  その支払いの期限が来ても入金がない場合には、電話と催告状の送付、及び
  担当者上司の訪問とその支払期限の確約をおこないます。
  さらに、またその支払期限においても、入金がない場合は、さらに厳しい電話
  と催告状の送付を行います。


  得意先は入金してもらってはじめて、お客様です。経営者の回収する姿勢が
  甘いとすぐに、売掛金の残高が膨らんでいき、資金繰りが悪化します。
  掛けで売上が上がればよいのではありません。
  回収して、資金化して、はじめて売上であることを会社に徹底して下さい。