令和2年度租税滞納状況

● 国税庁から令和2年度末の租税滞納状況が公表されました。滞納とは、国税

 納期限までに納付されず、督促状が発布されたものをいいます。そのため、同じく

 納期限までに納付されていない国税でも、督促状が発布される前のものは未納と

 いって滞納とは区別され、滞納に含まれていません。

 

● また、新型コロナ感染症拡大により令和2年4月30日に施行された「納税の

 猶予制度の特例」を適用中の国税も、滞納に含まれていません。

 

 【滞納状況の概要】

 ○滞納発生割合は0.9%で、令和元年度から増減はなかった。

 ○滞納整理中のものの額は8286億円となり、令和元年度の7554億円より

  732億円(9.7%)増加した。これはピーク時(平成10年度、

  2兆8149億円)の約3割ではあるが、平成10年度以降、減少していた

  ものが増加に転じた。

 ○新規発生滞納額は5916億円となり、令和元年度の5528億円より

  388億円(7.0%)増加した。 

 ○整理済額は5184億円となり、令和元年度の6091億円より907億円

  (14.9%)減少した。

  新型コロナ禍の影響が大きいと思われる。